2013年11月09日

イタリアSFに関する日本語の資料(2)



日本語で読めるイタリアSFの資料として、たぶんこれが質、量ともに一番充実しています。『小松左京マガジン』第28巻。2007年の日本開催のワールドSFコン記念「小松左京vsヴィットリオ・カターニ(Vittorio Catani)」誌上対談が掲載されています。聞き役・構成はマッシモ・スマレ(Massimo Soumaré)氏。質問に対して二人が返答するという形で16ページに渡って掲載。イタリアにおけるSFの状況を垣間見ることのできる重要資料です。ヴィットリオ・カターニ氏は1940年生まれの大御所SF作家。長編に『Gli universi di Moras』(ウラニア賞受賞作)や『Replay di un amore』(これは長編というより中編か)。2009年の『Il quinto principio』はイタリア賞も受賞した最新長編(未入手。いつか手に入れたい)。

これを読むと分かるように、イタリアのSF界は厳しい状況に置かれているようですね(少なくとも2007年時には)。日本の方がまだましなんだなあ、と。とはいえ、80年代のあのお祭りのような時代を思い返せば、SF専門の定期刊行雑誌がほぼ一誌しかないというのは、やはり物足りなさを感じますが。ともかく日本のSFが冬の時代を脱したように(たぶん…)、イタリアSFにおいても、新しい世代が新たな荒野を切り開いていくのではないかと、密かに期待しています。


posted by こにりょ at 16:30| Comment(0) | イタリアのSF関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。